Profile
面師 中原恵峰
住所:佐賀県鹿島市大字高津原3480-4
TEL:0954-62-0872
昭和13年、長崎県北高来郡(現在の諫早市)高来町生まれ。昭和29年、15歳の時より彫刻師の元で5年間の修業を経た後、昭和50年に独立し、中原恵峰工房を開く。『佐賀県重要無形文化財面浮立』の面師として、各地区の浮立面制作に携わる。
昭和62年~東京・大阪を中心に 「全九州の物産と観光展」「佐賀県の物産と観光展」出展・実演
平成10年・13年・15年 「全国伝統的工芸品まつり」出展(東京)
平成16年~19年 「全国工芸品展WAZA」出展(東京)
平成24年 「伝統的工芸品産業大賞 作り手部門功労賞」受賞
平成26年 「面師 中原恵峰展~彫り続けて60年、未来へ~」 展示会、ギャラリートーク開催
平成27年 森の名手・名人認定 〈森の伝承・文化部門 面師(浮立面づくり)・ 木彫刻師〉
平成28年2月 「rooms32 <佐賀てしごと市場>」 出展(東京)
●お知らせ
浮立面以外にも、各種木彫品を制作しております。兜、節句鯉、お雛様を節句祝いとして、家紋(額入り)や干支の置物をご自宅にまたは贈り物として、いかがですか。落雁や生菓子等の菓子型も作っております。
工房へお気軽にご来店ください。部屋いっぱいに広がる楠の香りに癒されませんか。皆様のご来店を心からお待ちしております。(不在等でご迷惑をおかけしませんよう、お手数でも事前にご連絡をお勧めいたします。)
【浮立面について】
佐賀県の南西部に伝わる「面浮立」は、鬼面を被り、笛や太鼓、鉦のリズムに合わせて勇壮に踊る伝統芸能です。五穀豊穣祈願や雨乞祈願、奉納神事には欠かすことのできない踊りであり、この面浮立を踊る際に使う面を浮立面と言います。踊り用と飾り用があり、飾り用は家を守る魔除けとしても注文をいただいております。最近では、新築祝や退職祝等の記念品として、大会のトロフィー代わりとしてもお求めいただいております。
【浮立面への思い】
浮立面制作には、2種類の木を使います。飾り用には楠を、踊り用には桐を使用します。素材にこだわり、大自然で育まれた樹齢120年前後の九州産の材木を使用します。滅多に取れない青楠を使った面は、彫り込みと木目が歌舞伎の化粧を思わせる美しい調和を見せます。
浮立面も素材同様に何十年・何百年生き続けるかと思うと、作品作りにも自然と心がこもります。面打ちに生きがいを感じ、この道60余年、終わりはありません。息子に技を継承しつつ、まだまだ頑張っていくつもりです。